月例経済報告(H25.6.13) 基調判断 〈現状〉 景気は、着実に持ち直している。
〈先行き〉 先行きについては、輸出が持ち直し、各種政策の効果が発現するなかで、企業収益の改善が家計所得や 投資の増加につながり、景気回復へ向かうことが期待される。
(リスク要因) 海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスク。
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1-3月期GDP 2次速報の概要
〇 1-3月期の実質GDPは上方改定され、前期比年率で+4.1%。(1次速報は+3.5%)
・ 実質GDPは、523兆円。名目GDPは、476兆円。
〇 雇用者報酬(名目)は、前期比で+0.4%。
内需の動向
〇 設備投資は、下げ止まりつつある。
〇 資本財出荷は、底堅く推移している。前月比で4月は、+7.8%。
〇 機械受注は、4月は反動減となった。4-6月期見通しは、前期比▲1.5%。
〇 設備投資計画は、高めの伸びとなっている。
・ 平成25年度の国内分は、前年度比+9.9%。
〇 公共投資は、堅調に推移している。
・ 5月は、前年比で+24.8%。
〇 住宅建設は、持ち直している。
・ 4月の住宅着工総戸数は、前年比+5.8%。
〇 個人消費は、持ち直している。
・ 前月比の消費総合指数は、3月▲0.2%、4月+0.1%。
〇 ゴールデンウィークの旅行は国内中心に好調であった。
外需の動向
〇 輸出は、持ち直しの動きとなっている。
・ 前月比で、2月▲0.8%、3月+2.3%、4月+2.5%。
生産の動向
〇 生産は、持ち直している。
・ 前月比で3月は+0.9%。4月+1.7%。予備調査で5月0.0%、6月▲1.4%。
〇 4月は、輸送機械がけん引している。
企業収益と動向
〇 企業収益は、製造業を中心に改善している。
・ 製造業における前期比の経常利益は、大中堅企業9.3%、中小企業57.2%。
・ 非製造業における前期比の経常利益は、大中堅企業1.9%、中小企業▲2.0%。
〇 雇用情勢は、厳しさが残るものの改善している。
・ 有効求人倍率は、3月0.86、4月0.89。
・ 完全失業率は、3月4.1%、4月4.1%。
〇 雇用者数は、このところ持ち直しの動きがみられる。
賃金の動向
〇 所定外給与は、このところ持ち直しの動きがみられる。
〇 4月の一般労働者の所定内給与は、前年比+0.3%。
〇 パートの時給は、増加している。
〇 夏季賞与は、増額の見込みである。
物価の動向
〇 国内企業物価は、緩やかに上昇している。
・ 5月は、前月比+0.1%、前年比+0.6%。
〇 原油価格(ドバイ・ドルベース)は、やや弱めとなっている。
〇 燃料価格は、このところ下落している。
〇 消費者物価は、このところ下落テンポが緩やかになっている。
・ 4月におけるコア(生鮮食品を除く総合)は、前月比+0.2%、前年比▲0.5%。
・ コアコア(生鮮食品、石油製品その他特殊要因を除く総合)は、前月比+0.1 %、前年比▲0.8%。
アメリカ経済の動向
〇 景気は、緩やかな回復傾向にある。
・ 消費は、緩やかな増加傾向にある。
・ 消費者信頼感は、持ち直している。
・ 住宅着工件数は、堅調に増加している。
・ 住宅価格は、持ち直している。
・ 企業の景況感は、低下している。
・ 雇用者数は、増加している。失業率は、低下傾向にある。
中国経済の動向
〇 景気の拡大テンポは、依然緩やかなものとなっており、一部に弱めの動きもみられる。
・ 生産は、このところ伸びがやや低下している。
・ 輸出は、このところ伸びが鈍化している。
・ 個人消費は、伸びが低下している。
・ 固定資産投資は、伸びがおおむね横ばいである。
ヨーロッパ経済の動向
〇 景気は、一部に下げ止まりの兆しもみられるが、総じて弱い動きになっている。
・ ユーロ圏の生産は、このところ底堅い動きになっている。
・ ユーロ圏の輸出は、このところ底堅い動きになっている。
・ ユーロ圏の失業率は、上昇している。