新年にあたって


《はじめに》

明けましておめでとうございます。皆様には、輝かしい新年をお健やかにお迎えのことと存じます。

昨年末は、大変お世話になりました。お蔭様で、5期目当選を果たすことができました。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

《今年の干支》

平成27(2015)年の干支は、乙未(きのと・ひつじ)です。

いまから60年前の乙未、昭和30(1955)年は、巷には『月がとっても青いから』が流れ、電気洗濯機・電気冷蔵庫・テレビが『三種の神器』と呼ばれ、神武景気に沸き立っていた年でした。

「乙」は、春の初め、草木の芽が殻を破って出かかっているものの、寒気いまだ強く、真っ直ぐに伸びかねて曲がった形を表していると言われています。

「未」は、上の短い『一』と『木』からなっており、『木』の上層部である枝葉の繁茂を表していると言われています。

そこで、「乙未」の今年は、世情に流されることなく、好ましい方向へ伸びていくように「一人ひとりが試される年」と言えるのではないでしょうか。

 

《人口問題》

昨年は、このままでは896の自治体が消滅しかねないと警鐘を鳴らした「地方消滅」がベストセラーとなり、改めて、人口減少社会の深刻さを考えさせられました。

 

そこで、歴史人口学の研究者鬼頭宏先生の著「人口から読む日本の歴史」により、わが国の人口の推移を振り返ってみます。

紀元前1000年の『縄文時代』8万人、稲作が始まった『弥生時代』60万人、『平安時代』(900年)550万人、1600年の『関ヶ原の合戦』1220万人、『江戸中期から幕末まで』3100万人から3300万人で推移しました。

明治維新後は、工業化、農業生産力の増大、医療保健等公衆衛生の向上、生活の安定により増加を続け、『昭和11年』(1936)6925万人、『昭和23年』(1948)8000万人、明治元年百年目の『昭和49年』(1974)には1億人を突破、『平成18年』(2006)にはピークの1億2777万人となりました。

ところが、翌年の『平成19年』(2007)には出生と死亡の差である自然増減が減少となり、人口減少社会に転じました。また、『2050年』には、人口は1億人を割り9700万人になると言われています。

 

《むすび》

選挙期間中、大隅・熊毛地域をくまなく遊説いたしました。

農作業の手を休め選挙カーまで駆け寄ってきてくださった方。港からタオルを大きく振ってくださった方。お客様と一緒に店を飛び出し声援してくださった方。職場ぐるみでガンバローを三唱してくださった皆様。熱気あふれる各地の決起集会でお励ましくださったお一人おひとり。大隅・熊毛の厚い人情に、ただただ感激と感謝の連続でした。

都市部に比べ地方での高齢化進行の速さが問題視される中、大隅・熊毛では、高齢者の皆様が、笑顔で、明るく、元気いっぱい生活をしておられる姿に接し深い感銘を受けました。

熱いまなざしで『頼みますよ』と手をしっかりと握り返してくださったおばあちゃんの期待にお応えするためにも、先人が心血注いで育んできたこの地を何としても『若者たちが夢と希望を持てる地域』にして、引き継いでいかなければならないとの思いを強くいたしました。

 

大隅・熊毛の元気が、日本の未来をひらく!」 をモットーに、地方創生をはじめ、内外の諸課題に積極的に取り組み、国家及び地域発展のため精魂込めて頑張ってまいります。引き続き、ご指導ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。


   平成27年元旦

                                                              

                                                       衆 議 院 議 員   森山 ひろし