月例経済報告

 

月例経済報告(H27.11.25)

基調判断

〈現状〉

・景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復基調が

続いている。

・消費者物価は、緩やかに上昇している。

〈先行き〉              

先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の

効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、アメリカの

金融政策が正常化に向かう中、中国をはじめとするアジア新興国等の景気

が下揺れし、わが国の景気が下押しされるリスクがある。


7-9月期GDP1次速報の概要

○ 7-9月期の実質GDPは、前期比年率で▲0.8%


個人消費の動向

○ 個人消費は総じて見れば底堅い動きである。

   ・消費総合指数は、前月比で、7+0.0%8+0.6%9+0.0%

○ 自動車販売は、おおむね横ばいである。

   ・新車販売台数〈含軽〉は前月比で、8+5.8%9月▲1.0%10+4.9%

   外食は、持ち直しの動きがみられる。

・外食売り上げは、前月比で、71.2%8+1.3%9月▲0.8%

○ 旅行は、おおむね横ばいである。

   ・9月の旅行取扱金額は、前月比で、国内+11.9%、海外+20.9%、合計+14.6%

   消費者マインドは、持ち直しに足踏みがみられる。

   ・消費者態度指数は、841.7(前月差+1.4)、940.6(前月差▲1.1)、1041.5(前月差+0.9)。

○ 先行き、中国経済、株、物価上昇等がマイナスに寄与した。

 

住宅投資・公共投資

   住宅建設は、総じて持ち直しの動きである。

・住宅着工戸数の総戸数は前月比で、7月▲11.5%8+1.8%9月▲3.3%

    ・持家着工数は前月比で、7月▲6.0%8月▲1.1%9月▲0.7%

・貸家着工数は前月比で、7月▲2.0%8月▲1.6%9月▲0.2%

・分譲着工数は前月比で、7月▲31.7%8+11.5%9月▲9.7%

   公共投資は、総じて弱い動きである。

・請負金額は前月比で、7月▲8.3%(出来高+4.6%)、8月▲4.8%(出来高+2.7%)、

9月▲8.0%(出来高+0.2%)、10月▲6.0%

 

雇用・賃金の動向

   総雇用者所得は持ち直してきている。

9月の名目総雇用者所得は前年比で+1.3%、実質総雇用者所得は前年比で+1.7%

   非正規雇用者比率はおおむね横ばいである。

   労働分配率(企業で生産された付加価値全体のうちのどれだけが労働者に還元されているかを示す割合)は、足下で低下した。

   有効求人倍率は上昇した。

・有効求人倍率は、81.2391.24

・完全失業率は、83.4%93.4%

 

物価の動向  

    消費者物価は、緩やかに上昇している。

9月のコア(生鮮食品を除く総合;固定基準)は、前月比▲0.1%

9月のコアコア(生鮮食品、石油製品その他特殊要因を除く総合;連鎖基準)は、前月比+0.2%

   消費者物価(コア)は、前年とおおむね同水準である。

9月のコア(固定基準)は、前年比▲0.1%

9のコアコア(連鎖基準)は、前年比+1.2%

   食料、外食、耐久消費財が上昇に寄与している。

   家庭向けの電気代及び都市ガス代には、下落の動きがみられる。

 

投資・収益・業況

○ 企業収益は改善している。

○ 建築着工工事費予定額は、緩やかに増加している。

○ 中小企業の仕入価格DI(前年比「上昇」-「下落」)は、低下傾向にある。

   ・中小企業の仕入・販売価格の動向について、中小企業月次景況観測(商工中金)の「販売価格DI-仕入価格DI」は、

    7月▲10.68月▲9.49月▲8.210月▲6.3

   ・中小企業景況調査(日本公庫)の「販売価格DI-仕入価格DI」は、7月▲11.68月▲6.8

9月▲8.210月▲6.8

○ 設備投資は、おおむね横ばいである。

   ・機械受注は前月比で、8月▲5.7%9+7.5%10-12月期見通し+2.9%)。

・資本財出荷は前月比で、8月▲3.0%9月▲0.7% 

 

生産

○ 生産は、このところ弱含みである。

・鉱工業生産は、前月比で、8月▲0.5%9+1.1%10月(予測)+4.1%11月(予測)▲0.3%

・はん用・生産用・業務用機械は前月比で、8月▲3.2%9月▲4.7%10月(予測)+12.8%11月(予測)▲4.2%

・電子部品・デバイスは前月比で、8月▲1.0%9+4.6%10月(予測)+4.6%11月(予測)+0.1%

・輸送機械は前月比で、8月▲0.7%9+0.8%10月(予測)+7.3%11月(予測)▲1.1%

○ 電子部品・デバイスは、スマートフォン関連財が持ち直してきている。

○ 乗用車の在庫が減少するなか、掘削機械の在庫は引き続き高水準にある。

○ 輸送機械などで在庫調整の動きがみられる。

 

外需

   輸出はこのところ弱含んでいる。

○ 経常収支の黒字幅は、おおむね横ばいである。

○ 輸入はおおむね横ばいである。

○ 訪日外国人消費額は増加傾向にある。

 

景気ウォッチャー調査  

○ 景気の現状判断(DI)は、3か月ぶりの上昇、先行きは前月比横ばいである。

・現状判断DIは、849.3(前月差▲2.3)、947.5(前月差▲1.8)、1048.2(前月差+0.7)。

   ・先行き判断DIは、848.2(前月差▲3.7)、949.1(前月差+0.9)、1049.1(前月差0.0)。

○ 足下、物価上昇等がマイナスに寄与している。

○ 現状判断は、多くの地域で上昇した。

○ 先行き判断は、多くの地域で上昇した。

  

アジア経済の動向  

○ 中国の景気は、緩やかに減速してきている。

   ・20157-9月期実質GDPは前年比+6.9%

・輸出は弱い動きとなっている。

・消費は伸びがおおむね横ばいである。

★ 中国 「第135か年計画(2016-2020年)草案」の概要

◎ 2020年までに国内総生産及び都市・農村住民一人当たりの所得を2010年の倍とする

・中高速成長の保持 (※習近平国家主席は、6.5%以上の成長率が必要と説明)

・工業化と情報化の融合の推進

◎ 全面的な小康社会(いくらかゆとりのある社会)の確立

・所得格差を縮小し、中間所得層の人口比を上昇させる

・貧困人口及び貧困県を2020年までに撲滅する

◎ 人口の均衡的発展を促進

・全ての夫婦が二人までの子どもを生育できるようにする

(いわゆる「一人っ子政策」(79年以降実施)の撤廃)

○ 20157-9月期 各国GDP成長率;前期比年率

   ・韓国 …………5.0%(前年比2.6%

   ・台湾 …………0.2%(前年比▲1.0%

   ・インドネシア… - (前年比4.7%

   ・タイ ………… 4.0%(前年比2.9%

  

アメリカ経済の動向 

   ○   アメリカでは、景気は回復が続いている。

20157-9月期実質GDPは前期比年率+2.1

   雇用者数は増加。賃金の伸びはおおむね横ばいである。

   消費は、増加している。

○ コア物価上昇率は、おおむね横ばいである。


ヨーロッパ経済の動向  

○ ユーロ圏では、景気は緩やかに回復している。

  ・ユーロ圏の7-9月期実質GDPは、前年比年率+1.2%である。

○ ユーロ圏の失業率は、高水準ながら低下している。

○ ユーロ圏の消費は増加した。

○ ユーロ圏の消費者物価は、おおむね横ばいである。

 

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