2016年 新年にあたって

 明けましておめでとうございます。皆様には、輝かしい新年をお健やかにお迎えのことと存じます。

 昨年は大変お世話になりました。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 平成28(2016)年の干支は、丙申(ひのえ・さる)です。

 いまから60年前の丙申、昭和31(1956)年7月に発表された経済白書の結びに、太平洋戦争後の日本の復旧を指し「もはや

“戦後”ではない」と記述され、同年の流行語にもなりました。国際連合に加盟し、町にはエルビス・プレスリーが流れ、デパートの

建設ラッシュが始まりました。

 「丙(ひのえ)」は芽が地上に出て葉が張り出て広がった状態を意味し、「申(さる)」は果実が成熟して固まって行く状態を表しているとされています。そこで、「丙申(ひのえ・さる)」の今年は、これまで進めてきたプランをさらに前進させ、将来にむかって大きく結実させるため、時代の趨勢を見極めながら「正しい判断と責任ある行動が求められる年」になると言えるのではないでしょうか。

 

 第三次安倍内閣において「農林水産大臣」を拝命いたしました。皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。大変光栄な

ことでありますと共に、責任の重さを強く感じながら執務にあたっております。

 

 今年度の補正予算や平成28年度の予算編成作業を進めつつ、TPP対策についての説明会を開催し、視察を通して現場の声をお伺いして参りました。各地でお伺いした声を「総合的なTPP関連政策大綱」に反映いたしました。TPP交渉の内容についての皆様の不安の声をひとつひとつ解決していく所存です。

 

 農業の成長産業化は、安倍内閣の重要課題の一つです。日本の農林水産物が世界で最も安心・安全なものであると、世界

から評価されていることは誇るべきことであり、その強みを生かし、意欲のある農林漁業者が将来にわたって希望と誇りを持ち、

確実に再生産が可能となるよう、万全の国内対策を講じて参ります。

 これからも、現場の声を大切にしながら、農政の充実に、先頭に立って取り組んで参ります。

 

 私の地元である鹿児島の大隅地域と熊毛地域(種子島・屋久島)は、人口減少問題や高齢化・過疎化に直面しておりますが、美しく豊かな自然に恵まれ、日本の食料供給基地として国の内外に食材の供給を続けており、今後ますますの発展が期待されてもいます。

 今後とも、大隅・熊毛の元気が、日本の未来をひらく!をモットーに、地方創生をはじめ、内外の諸課題に積極的に

取り組み、国家及び地域発展のため精魂込めて頑張ってまいります。引き続き、ご指導ご鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げ

ます。

 

平成28年元旦                              

 

 

                                     員   森山 ひろし