月例経済報告

 

月例経済報告(H28.8.24)

基調判断

〈現状〉

・景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。

・消費者物価は、横ばいとなっている。

〈先行き〉              

先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の

効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国をはじめとするアジア新興国や資源国等の

景気が下揺れし、わが国の景気が下押しされるリスクがある。また、英国のEU離脱問題など、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。さらに、平成28(2016)熊本地震の経済

に与える影響に十分留意する必要がある。

 

2016年4-6月期GDP(一次速報)の概要

○ 20164-6月期実質GDP成長率は、前期比±0%(年率で+0.2%)となった。

   ・ 内需寄与度は、前期比+0.3%となった。

民需の内訳は、個人消費+0.1%、設備投資▲0.1%、住宅投資+0.1%、在庫投資±0%

公需の内訳は、公共投資+0.1%

   ・ 外需寄与度は、前年比▲0.3%となった。

      外需内訳は、輸出▲0.3%、輸入±0%

 

個人消費の動向

○ 個人消費は消費者マインドに足踏みがみられる中、おおむね横ばいである。

   ・ 消費総合指数は、前月比で、3+0.1%4月▲0.2%5月▲0.1%6+0.3%

   ・ 消費者態度指数(DI)は、前月差で、5+0.16+0.97月▲0.5.

   総雇用者所得は、緩やかに増加してきている。

6月の名目総雇用者所得は前年比で+2.7%、実質総雇用者所得は前年比で+3.2%

 

住宅投資・公共投資

   住宅建設は、このところ持ち直しの動きがみられる。

・住宅着工戸数の総戸数は前月比で、3+2.0%4+0.2%52.3%6月▲1.3%

     ・持家着工数は前月比で、3+4.6%4月▲4.7%5+1.1%6+2.9%

・貸家着工数は前月比で、3月▲4.4%、4月+10.6%5+0.4%6月▲2.3%

・分譲着工数は前月比で、3+12.5%4月▲6.0%5+3.1%6月▲6.2%

   公共投資は、緩やかに減少している。

・請負金額は前月比で、3+4.1%(出来高▲0.8%)、4+19.9%5月▲11.8%(出来高±0.0%)、

6月▲4.9%(出来高+0.6%)7月▲1.1%

 

雇用・賃金の動向

○ 雇用情勢は改善している。

   ・有効求人倍率は、41.3451.3661.37

・完全失業率は、43.2%53.2%63.1%

 ・有効求人倍率は、19918月以来の高水準、完全失業率は、19957月以来の

低水準となった。

 

物価の動向  

    消費者物価は、このところ上昇テンポが鈍化している(6月総合前月比+0.1%)。

○ 消費者物価上昇率(消費税抜き)は、6月総合前年比▲0.4%

  ・テレビ・ビデオレコーダー・ルームエアコン等の耐久消費財が減少に寄与している。

  ・宿泊料・外国パック旅行費等の個人サービス・外食分野が上昇に寄与している。

 

投資・収益・業況

○ 中小企業の仕入価格DI(前年比「上昇」-「下落」)は、低下傾向にある。

   ・中小企業の仕入・販売価格の動向について、中小企業月次景況観測(商工中金)の「販売価格

 DI-仕入価格DI」は、3月▲4.74月▲6.35月▲6.36月▲7.67月▲5.8

   ・中小企業景況調査(日本公庫)の「販売価格DI-仕入価格DI」は、3月▲1.94月▲5.6

5月▲7.46月▲7.17月▲6.2

○ 設備投資は、持ち直しの動きがみられる。

   ・機械受注は前月比で、4月▲11.0%5月▲1.4%6+8.3%7-9月期見通し+5.2%)。

・資本財総供給は前月比で、4+2.7%5+1.5%6月▲0.9%

○ 企業収益は高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる。 

 

生産

○ 生産は、このところ横ばいである。

・鉱工業生産は、前月比で、5月▲2.6%6+2.3%7月(予測)+2.4 %8(予測)+2.3%

・はん用・生産用・業務用機械は前月比で、5月▲2.6%6+0.4%7月(予測)+2.4%

 8(予測)+6.2%

・電子部品・デバイスは前月比で、5月▲3.4%6+1.6%7月(予測)+0.7%

 8(予測)+6.9%

・輸送機械は前月比で、5+0.8%6+1.8%7月(予測)+2.2%8(予測)2.9%

○ スマホ関連財は、このところ持ち直しの動きがみられる。

○ 乗用車はおおむね横ばい、軽乗用車は、このところ減少している。

 

外需

   輸出はおおむね横ばいである。

○ 旅行収支の受取は前月比で、4月▲4.9%5月▲0.3%6+5.9%

 

景気ウォッチャー調査  

○ 景気の現状判断(DI)は4か月ぶりの上昇となり、季節調整値は1か月ぶりの上昇となった。

・現状判断DIは前月差で、4月▲1.95月▲0.56月▲1.87+3.9

   ・現状・季節調整値DIは前月差で、4月▲1.65+0.66月▲0.773.3

○ 景気の先行き判断(DI)は1か月ぶりの上昇となり、季節調整値も1か月ぶりの上昇となった。

   ・先行き判断DIは前月差で、4月▲1.25+1.86月▲5.87+5.6

  ・先行き・季節調整値DIは前月差で、4月▲2.45+1.76月▲4.97+6.9

 

中国経済の動向  

○ 中国では、景気は緩やかに減速している。

   ・164-6月期成長率は、前期比年率で+6.7%である。

○ 固定資産投資は、減少している。

○ 7月の輸出は前年比▲5.4%、輸入は▲12.5%となった。

 

アメリカ経済の動向 

○ アメリカでは、景気は回復が続いている。

   ・164-6月期実質GDP成長率は、前期比年率で+1.2%である。

○ 消費が緩やかに増加している中、貯蓄率は減少している。

○ 賃金の伸び・失業率は、ともにおおむね横ばいとなった。

 

ヨーロッパ経済の動向  

○ ユーロ圏の景気は緩やかに回復し、イギリスの景気は回復した。

   ・164-6月期実質GDP成長率は、ユーロ圏+1.1%、イギリス+2.4%

★ 2016EBA(欧州銀行監督機構)ストレステストの概要

EBAは7月29日、欧州の主要51行を対象とするストレステストの結果を公表。

「EUの銀行部門全体としては健全であるものの、個別行の結果には大きなばらつきがみられる」と評価。

今回は合否判定せず。

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