月例経済報告

 

月例経済報告(H28.9.16)

基調判断

〈現状〉

・景気は、このところ弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。

・消費者物価は、横ばいとなっている。

〈先行き〉              

先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の

効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さがみられており、中国をはじめとするアジア新興国や資源国等の

景気が下揺れし、わが国の景気が下押しされるリスクがある。また、英国のEU離脱問題など、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。

 

個人消費の動向

○ 個人消費は、総じて見れば底堅い動きである。

   ・ 消費総合指数は、前月比で、4月▲0.2%5月▲0.1%6+0.2%7+0.3%

   ・ 消費者態度指数(DI)は、前月差で、5+0.16+0.97月▲0.58+0.7.

   総雇用者所得は、緩やかに増加してきている。

7月の名目総雇用者所得は前年比で+3.0%、実質総雇用者所得は前年比で+3.8%

 

住宅投資・公共投資

   住宅建設は、このところ持ち直しの動きがみられる。

・住宅着工戸数の総戸数は前月比で、4+0.2%52.3%6月▲1.3%7+0.1%

     ・持家着工数は前月比で、4月▲4.7%5+1.1%6+2.9%7+1.3%

・貸家着工数は前月比で、4+10.6%5+0.4%6月▲2.3%7+6.8%

・分譲着工数は前月比で、4月▲6.0%5+3.1%6月▲6.2%7月▲8.4%

   公共投資は、このところ底堅い動きをみせている。

・請負金額は前月比で、4+19.9%5月▲11.8%(出来高±0.0%)、6月▲4.9%(出来高+0.6%)

 7月▲1.1%8+8.1%

 

雇用・賃金の動向

○ 雇用情勢は改善している。

   ・有効求人倍率は、51.3661.3771.37(正社員は、0.88)。

・完全失業率は、53.2%63.1%73.0%

 ・有効求人倍率は、19918月以来の高水準、完全失業率は、19957月以来の

低水準となった。

・一般労働者の産業別時間当たり賃金は、全産業で上昇した。

 

物価の動向  

    消費者物価は、横ばいとなっている(7月総合前月比▲0.2%)。

○ 消費者物価上昇率(消費税抜き)は、7月総合前年比▲0.4%

  ・テレビ・ビデオレコーダー・ルームエアコン等の耐久消費財が減少に寄与している。

  ・エネルギー価格が上昇に寄与している。

 

投資・収益・業況

○ 設備投資は、持ち直しの動きに足踏みがみられる。

   ・4-6月期の企業規模別(大中企業/中小企業)・業種別(製造/非製造業)設備投資は前期比で、

   大中堅製造業で+5.1%、 大中堅非製造業で▲5.2%、中小製造業で▲8.7%、中小非製造業で

   +5.8%。全規模全産業で▲0.5%となった。

   ・機械受注は前月比で、5月▲1.4%6+8.3%7+4.9%7-9月期見通し+5.2%)。

○ 企業収益は高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる。

○ 中小企業の仕入価格DI(前年比「上昇」-「下落」)は、低下傾向にある。

   ・中小企業の仕入・販売価格の動向について、中小企業月次景況観測(商工中金)の「販売価格

 DI-仕入価格DI」は、3月▲4.74月▲6.35月▲6.36月▲7.67月▲5.8

   ・中小企業景況調査(日本公庫)の「販売価格DI-仕入価格DI」は、3月▲1.94月▲5.6

5月▲7.46月▲7.17月▲6.2

 

生産

○ 生産は、このところ横ばいである。

・鉱工業生産は、前月比で、6+2.3%7月▲0.4 %8(予測)+4.1%9月(予測)▲0.7%

・はん用・生産用・業務用機械は前月比で、6+0.4%7月▲0.8%8月(予測)+7.9%

 9(予測)3.9%

・電子部品・デバイスは前月比で、6+1.6%7+1.5%8月(予測)+8.2%

 9(予測)1.4%

・輸送機械は前月比で、6+1.8%7+0.3%8月(予測)▲2.9%9(予測)+3.9%

 

外需

   輸出・輸入ともに、おおむね横ばいとなっている。

○ 貿易・サービス収支の黒字は、横ばいとなっている。

 

景気ウォッチャー調査  

○ 景気の現状判断(DI)、同季節調整値はともに2か月連続の上昇となった。

・現状判断DIは前月差で、5月▲0.56月▲1.87+3.98+0.5

   ・現状・季節調整値DIは前月差で、5+0.66月▲0.77+3.38+2.8

○ 景気の先行き判断(DI)、同季節調整値はともに2か月連続の上昇となった。

   ・先行き判断DIは前月差で、5+1.86月▲5.87+5.680.3

  ・先行き・季節調整値DIは前月差で、5+1.76月▲4.97+6.98+2.3

 

中国経済の動向  

○ 中国では、景気は緩やかに減速している。

○ 輸出はこのところ弱い動きである。

○ 消費は堅調に増加しているが、伸びがおおむね横ばいとなった。

○ 固定資産投資は、伸びが低下した。

○ 消費者物価上昇率は、このところやや低下してきている。

 

アメリカ経済の動向 

○ アメリカでは、企業部門の一部に弱めの動きもみられるが、景気は回復が続いている。

○ 消費は増加、自動車販売台数は高水準でおおむね横ばいとなっている。

○ 雇用者数は増加しており、失業率は低水準でおおむね横ばい、賃金の伸びはやや高まった。

○ 生産は、持ち直しの動きがみられる。

 

ヨーロッパ経済の動向  

○ ユーロ圏の景気は緩やかに回復し、イギリスの景気は回復した。

   ・失業率は、ユーロ圏、イギリスともに減少した。

   ・7月の鉱工業生産は、ユーロ圏が減少する中、イギリスは横ばいとなっている。

   ・7月の輸出額は前月比で、ユーロ圏▲1.1%、イギリス+3.4%

 

 

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