月例経済報告

 

月例経済報告(H29.4.20)

基調判断

〈現状〉

・景気は、一部に改善の遅れもみられるが、緩やかな回復基調が続いて

いる。

〈先行き〉              

先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の

効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。

個人消費の動向

○ 個人消費は、総じて見れば持ち直しの動きが続いている。

   ・ 消費総合指数は、前月比で、11月▲0.5%12+0.1%1+1.0%2+0.2%

   ・ 消費者態度指数(DI)は、前月差で、12+2.21+0.12月▲0.13+0.7%

・ 2月の実質総雇用者所得は前期比で▲0.1%

 

住宅投資・公共投資

   住宅建設は、このところ弱含みとなっている。

・住宅着工戸数の総戸数は前月比で、11月▲4.2%12月▲3.2%1+8.4%2月▲6.1%

     ・持家着工数は前月比で、11月▲1.6%12月▲1.9%1月▲0.6%2+6.1%

・貸家着工数は前月比で、11月▲1.1%12月▲10.3%1+9.8%2+2.2%

・分譲着工数は前月比で、11月▲4.8%12+1.4%1+18.0%2月▲26.4%

   公共投資は、底堅い動きをみせている。

・請負金額は前月比で、11+10.6%(出来高▲1.8%)、12+4.1%(出来高▲0.8%)、

 1+3.0%(出来高+0.9%)、2+8.1%(出来高▲0.1%)、3+0.6%

 

雇用・賃金の動向

○ 雇用情勢は改善している。

   ・有効求人倍率は、111.41121.4311.4321.43(正社員は、0.92)で、19917月以来

   255カ月ぶりの高水準となった昨年12月から引き続き同水準となった。

・完全失業率は、113.1%123.1%13.0%22.8%で、199412月以来、初めて3%

下回った。

 

物価の動向  

    消費者物価は、横ばいとなっている(2月総合前月比▲0.1%)。

○ 消費者物価上昇率(消費税抜き)は、2月総合前年比+0.2%

                                                              

投資・収益・業況

○ 業況は、改善している。

・業況判断DI(「良い」-「悪い」)ポイントは短観で、

    「大企業・製造業」は、12+103+12、先行き+11

    「大企業・非製造業」は、12+183+20、先行き+16

    「中小企業・製造業」は、12+13+5、先行き±0

    「中小企業・非製造業」は、12+23+4、先行き▲1

○ 収益は、企業収益は改善の動きがみられる。

○ 設備投資は、持ち直しの動きがみられる。

  ・設備投資2016年度実績見込みは前年度比で、全規模全産業+0.4%、大中堅製造業+4.7%

  大中堅非製造業▲2.2%、中小製造業▲9.4%、中小非製造業+6.3%

  ・設備判断DI(「過剰」-「不足」)ポイントは短観で、

    「大企業・製造業」は、12+13+1、先行き+1

    「大企業・非製造業」は、12月▲23月▲1、先行き▲1

    「中小企業・製造業」は、12+23月±0、先行き▲3

    「中小企業・非製造業」は、12月▲23月▲4、先行き▲6

 

生産

○ 生産は、このところ持ち直してきている。

・鉱工業生産は前月比で、1月▲0.4%2+3.2%3月▲2.0%(予測)、4(予測)+5.0%

・はん用・生産用・業務用機械は前月比で、1月▲2.0%2+4.4%3月(予測)▲1.1%

 4(予測)+16.3%

・電子部品・デバイスは前月比で、1+5.7%2+3.4%3月(予測)▲4.6%4(予測)+12.7%

・輸送機械は前月比で、1月▲4.2%2+4.2%3月(予測)+3.6%4(予測)+12.5%

 

外需

   輸出は持ち直し、輸入は持ち直しの動きが見られる。

○ 貿易・サービス収支の黒字は、減少傾向にある。

 

景気ウォッチャー調査  

○ 景気の現状判断(DI)季節調整値は、3か月連続の下降となった。

   ・現状・季節調整値DIは前月差で、120.01月▲1.62月▲1.23月▲1.2

○ 景気の先行き判断(DI)季節調整値は、1か月ぶりに下降となった。

  ・先行き・季節調整値DIは前月差で、12月▲0.41月▲1.52+1.23月▲2.5

 

アジア経済の動向  

○ 中国では、各種政策効果もあり、景気はこのところ持ち直しの動きがみられる。

・輸出はこのところ持ち直しの動きとなっている。

・消費は堅調に増加しているが伸びがやや低下、生産は伸びがこのところやや上昇となっている。

・固定資産投資は、伸びがやや持ち直した。

・消費者物価上昇率は、このところ低下している。

★河北省に大規模な新都市「雄安(ゆうあん)新区」の建設を発表

・北京市の南西約100㎞強に位置。

・首都機能を除く北京の機能を分散させ、河北の経済・社会発展の質と水準を引き上げる。

・環境にやさしいスマートシティの建設、ハイエンド・ハイテク産業の発展等を通じ、北京・天津・河北が

新たな発展の原動力となる。

・当初100平方㎞、将来的には2,000平方㎞とする方針。

 

〇 韓国では、景気は持ち直しの動きが一段と緩やかになっている。

〇 台湾・タイでは、景気は持ち直しの動きがみられる。

〇 インドネシアでは、景気は持ち直しの動きが緩やかになっている。

〇 インドでは、景気は内需を中心に緩やかに回復している。

 

アメリカ経済の動向 

○ アメリカでは、景気は着実に回復が続いている。

  ・201610-12月期のGDP成長率(3次推計値)は、前期比年率+2.1%

〇 設備投資は、持ち直している。

○ 消費は増加、自動車販売台数は高水準でおおむね横ばいとなっている。

○ 生産は、持ち直している。

  

ヨーロッパ経済の動向  

○ ユーロ圏では、企業部門の一部に改善の遅れも見られるが、景気は緩やかに回復している。ドイツでは、

  企業部門の一部に弱めの動きもみられるが、景気は緩やかに回復している。

 イギリスの景気は回復している。

   ・10-12月期のユーロ圏のGDP成長率は前期比年率で、+1.9%(イギリスは+2.7%

★ イギリスEU離脱交渉に関する状況

 ◎英国は「離脱交渉」と「英国とEUの将来の関係に関する枠組み交渉」の並行協議を主張(329日)

 ◎EUは「離脱交渉」と「英国とEUの将来の関係に関する枠組み交渉」を分ける段階的アプローチを主張

 [EU交渉指針案の概要]331日)

 【第一段階】秩序だった脱退を確保するための協議

  ・EU・英国双方の市民の地位や権利の保障

  ・EU企業にとっての法的な空白を避ける(離脱後にEU法は適用されなくなるため)

  ・英国が加盟国として負ったあらゆる財政的な約束及び責任を尊重することの確認

 【第二段階】EUと英国との将来の関係に関する枠組みの協議

 

 

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