月例経済報告

 

月例経済報告(H29.10.25)

基調判断

〈現状〉

・景気は、緩やかな回復基調が続いている。

〈先行き〉              

・先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の

効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。

 

個人消費の動向

○ 個人消費は、緩やかに持ち直している。

   ・ 消費総合指数は、前月比で、4+0.9%5月▲0.8%6-0.6%7+0.3%8+0.4%。

   ・ 消費者態度指数(DI)は前月差で、5+0.46月▲0.37+0.5%8月▲0.5%、9+0.6%

・ 7月の実質総雇用者所得は前期比で+1.2%

※ 景気ウォッチャー調査(20179月)

 【景気の現状判断◎】

   ・百貨店(近畿)……外国人観光客の増加や、株高による景況感の回復で、高額品の動きが好調

                          となっている。

【景気の現状判断○】

    ・テーマパーク(北関東)……台風が3連休に直撃し、入園者数に大きな影響が出たものの、1か月

                    通してみれば前年を超える来客数となっている。

    ・レストラン(東北)……レストラン全体の来客数が、前年同月と比較して上昇している。 客単価は

                低いものの、食に対する消費意欲は高まっているように見受けられる。

    ・スーパー(中国)……今年は気温の低下が早く、季節商材の動きが活発になっており、特に 薄手の

                羽織物が好調である。低調になっていた夏物商材の動きは値下げ効果で回復

                しつつある。

【景気の現状判断▲】

   ・家電量販店(北陸)……テレビの買い控えや、エアコンなど夏物商材の好調の反動がみられる。

 

住宅投資・公共投資

   住宅建設は、このところ横ばいとなっている。

・住宅着工戸数の総戸数は前月比で、5月▲0.6%6+0.6%7月▲3.0%8月▲3.2%

・持家着工数は前月比で、5+2.9%6月▲4.5%7月▲0.1%8月▲4.5%

・貸家着工数は前月比で、5+0.7%6月▲6.2%7+4.2%8月▲1.2%

・分譲着工数は前月比で、5月▲5.7%6+13.9%7月▲11.6%8月▲9.1%

   公共投資は、堅調に推移している。

・請負金額は前月比で、5月▲8.2%(出来高+2.5%)、6月▲8.6%(出来高▲1.4%)、

7月▲13.4%(出来高▲0.8%)、8+15.1%(出来高▲0.3%)、9月▲3.8%

 

雇用・賃金の動向

○ 雇用情勢は、改善している。多くの業種で人手不足感が強まっている。

   ・有効求人倍率は、41.4851.4961.5171.5281.52で、19742月以来

   の高水準となった先月と同値となった。

    また、正社員は、200411月の統計開始以降初めて1倍を超えた先々月、先月に引き続き1.01

   ・完全失業率は、42.8%53.1%62.8%72.8%82.8%で、19946月以来の

水準となった先々月、先月と同値となった。

   

物価の動向  

   消費者物価は、横ばいとなっている(8月総合前月比+0.1%)。

○ 消費者物価上昇率(消費税抜き)は、8月総合前年比+0.8%

           

投資・収益・業況

○ 業況は、改善している。

・業況判断DI(「良い」-「悪い」)ポイントは短観で、

    「大企業・製造業」は、3+126+179+1512+12

    「大企業・非製造業」は、3+206+239+1812+10

    「中小企業・製造業」は、3+56+79+612+8

    「中小企業・非製造業」は、3+46+79+212+4

○ 収益は、改善している。

○ 設備投資は、持ち直している。

   ・2017年度設備投資計画(9月調査時点)は前年度比で、全産業+6.7%

   製造業+8.2%、非製造業+5.2%

   ・運輸・郵便業、電気機械、化学、不動産、自動車産業が上昇に寄与した。

   ・20174-6月期業種別設備投資は、

全規模全産業で前年同期比+0.6%、前期比▲2.8%

   製造業で前年比▲8.0%、前期比▲5.4%

   非製造業で前年同期比+5.9%、前期比▲1.4%

 

生産

○ 生産は、持ち直している。

・鉱工業生産は前月比で、7月▲0.8%8+2.09(予測)1.9%10月(予測)+3.5%

・はん用・生産用・業務用機械は前月比で、5月▲2.6%6+2.2%7月▲2.5%

 8+4.1%

・電子部品・デバイスは前月比で、5月▲1.1%6月▲2.5%、7月+4.2%8+1.7%

・輸送機械は前月比で、5月▲13.0%6+5.6%7月▲0.4%8+2.6%

 

外需

輸出は持ち直し、輸入は持ち直しの動きに足踏みが見られる。

○ 貿易・サービス収支の黒字は、増加傾向にある。

 

景気ウォッチャー調査  

○ 景気の現状判断(DI)季節調整値は、1か月ぶりに上昇した

  ・現状・季節調整値DIは前月差で、6+1.47月▲0.38月±0.09+1.6

○ 景気の先行き判断(DI)季節調整値は、1か月ぶりに下落した。

・先行き・季節調整値DIは前月差で、5+0.8%6+0.9%7月▲0.2%8+0.8%9月▲0.1

 

アジア経済の動向  

○ 中国では、各種政策効果もあり、景気は持ち直しの動きが続いている。

・輸出は持ち直している。

・消費は伸びがおおむね横ばいとなっている。

・生産は伸びがおおむね横ばいとなった。

・固定資産投資は、伸びがやや低下となった。

・消費者物価上昇率は、おおむね横ばいとなっている。

 ☆共産党大会(101824日)習近平総書記報告

 ◎ 2020年から2035年までに社会主義現代化を基本的に実現し、今世紀中葉までに

   「社会主義現代化強国」(トップレベルの総合国力と国際的影響力を有する国)を目指す

   としている。

  【経済関係】

 ・ 供給側構造改革の深化(先進的製造業の発展、現代サービス業の発展の加速、過剰生産能力

  の解消等を堅持、等)

 ・ 革新(イノベーション)型国家の建設

 ・ 農村振興戦略の実施

 ・ 地域間の調和発展戦略の実施

 ・ 社会主義市場経済体制の充実化(国有企業改革の深化による世界一流の企業の育成、金融

  のシステミックリスクの防止、等)

 ・ 全面的開放の新たな枠組み作りの促進(高レベルの貿易・投資自由化、「一帯一路」の推進、等)

〇 韓国・台湾・タイ・インドネシアでは、景気は持ち直しの動きがみられる。

〇 インドでは、景気は内需を中心に緩やかに回復している。

 

アメリカ経済の動向 

○ アメリカでは、景気は着実に回復が続いている。

  ・20174-6月期のGDP成長率(3次推計値)は、前期比年率+3.1%

〇 雇用者数は増加しており、失業率は低下傾向にある。

9月の失業率は、4.2%

〇 コア物価上昇率は、低下している。

○ 消費は増加、自動車販売台数は一時的な要因もあり増加している。

○ 生産は、持ち直している。

 

ヨーロッパ経済の動向  

○ ユーロ圏では、景気は緩やかに回復している。

ドイツでは、景気は緩やかに回復している。

イギリスは、景気回復は緩やかになっている。

   ・4-6月期のユーロ圏のGDP成長率は前期比年率で、+2.6%(イギリスは+1.2%

〇 個人消費は、ユーロ圏では増加した。

  イギリスは、緩やかに増加した。

 

 

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