あけましておめでとうございます。
皆様には、輝かしい新年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
平成が終わり、日本が新たなスタートを迎える今年は、己亥(つちのと・い)の年です。今から60年前の己亥の年である1959年は、今上天皇陛下が美智子妃殿下とご成婚され、京都セラミックの設立や東海道新幹線の起工式が行われる等、新たな時代の息吹を感じられる年でありました。更に120年前の己亥の年である1899年は、日英通商航海条約が発効され、治外法権を撤廃し不平等条約が改正される等、西欧諸国と対等な国家となるための礎を築き始めた年でもありました。
「己」は中天の太陽を意味し、「亥」は生命が収蔵された種という意味合いがあるとされています。
まさに芽生えの準備にあたる「己亥」の今年は、未来へ向かってさらなる飛躍と繁栄を遂げるため、足場を固め、内なる充実を図り「安心安全な基礎を築いていく年」になると言えるのではないでしょうか。
昨年は大変お世話になりました。
一昨年から務めております一般社団法人全国肉用牛振興基金協会会長と共に、昨年6月21日に、
公益社団法人中央畜産会会長に就任いたしました。私が選挙区を引き継いでおります、山中貞則先生、
小里貞利先生が務めておられた役職で強い縁を感じますと共に、その役職の重さに身の引き締まる思い
です。畜産全般の生産態勢の強化と輸出を含めた安心安全な農畜産物の提供に全力を尽くして参ります。
また、10月3日の自民党役員人事で、引き続き自民党国会対策委員長を拝命いたしました。12月
10日に閉幕した第197回臨時国会においては、国会対策委員長として円滑な国会運営に努め、お陰様で、提出法案すべてを成立させることができました。
今年は、今上天皇陛下の最後のご来臨を賜り、第198回通常国会が召集されます。言論の府として
後世に恥じない国会運営に努力して参ります。
私は長年「大隅・霧島・熊毛の元気が日本の未来をひらく!」と言い続けて参りま
した。
今、ふるさとは大きく変わり始めています。
「東九州自動車道」は鹿屋市まで開通しました。1年後には重要国際港湾志布志港を抱える志布志市
まで繋がります。また、日南に向けても工事が始まりました。「高規格道路都城志布志道路」の建設工事も完成間近かを迎えつつあります。「大隅縦貫道」の整備も始まりました。「国営畑かん事業」は1万
haを越える農地に水が来るようになりました。「志布志港」の整備は国際バルク戦略港湾として工事が始まりましたが、既にトウモロコシ・稲ワラの輸入量は全国一。材木の輸出量も10年連続日本一です。
コンテナの取扱量も10万TEUを超えようとしており、手狭なため新たなターミナルの延伸工事が
始まります。商社は日本の農産物の輸出拠点港として整備を進め始めました。
全国茶業品評会で2年連続の産地賞を獲得した霧島市、養殖カンパチ生産量日本一を誇る垂水市、宮城での全国和牛能力共進会で鹿児島県団体優勝の原動力になったのは大隅の牛でした。養豚、ブロイラー、養殖ウナギやさつまいも等、日本有数の食の宝庫となっております。鹿児島県の平成29年の農業産出額は約5000億円となり、北海道に次いで鹿児島県が全国2位になりました。
また、昨年の大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで一躍有名になった南大隅町の雄川の滝、本土
最南端の佐多岬の整備、桜島・霧島・錦江湾を擁した日本初の国立公園の霧島錦江湾国立公園。世界自然遺産の屋久島を擁した屋久島国立公園等、豊富で貴重な観光資源をブラッシュアップするとともに関連
産業も盛んになりつつあります。
明治維新150周年だった昨年は、種子島宇宙センターから、ロケットが初めて打ち上げられてから
50年目の節目の年でもありました。種子島宇宙センターは、「世界一美しい日本最大のロケット発射場」として、地域の温かいご協力の中で、日本の宇宙開発の中心的な役割を果たして来ており、主力
ロケット打ち上げ成功率も1月1日現在で97.9パーセントとなりました。
内之浦宇宙空間観測所も革新的衛星技術においては世界のトップレベルの技術を有しており、来る1月17日にはイプシロンロケット4号機の打ち上げが予定されております。
大隅・霧島・熊毛はの未来は明るいです。大きく飛躍の可能性を秘めています。
引き続き、ふるさと・鹿児島と国家の進展のために精魂込めて努力して参ります。
皆様のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
平成31年元旦
自由民主党国会対策委員長
衆議院議員